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その道のプロから学ぶスタイルコラム

情熱に染まる幸運ランジェリー

こんにちは。SPLASH特派員、イタリア在住のyukinaです。ランジェリーの本場イタリアから、最新情報やランジェリーの美をお届けしています。

早いもので、もう今年も年の瀬。年越しはどのように過ごされますか？ イタリアでは、赤いランジェリーを身に着けて新しい年を迎えると幸運を呼ぶといわれています。このことはご存知のかたも多いでしょう。 世界的に見ても、赤が、血の色からくる生命力、ハートの色からくる愛、そして幸運のシンボルとされいるところは少なくありません。日本でも赤はおめでたい色ですよね。

イタリアで赤いランジェリーを身に着けて新年を迎えると幸運を呼ぶとされている理由は、ローマ帝国の時代まで遡ります。ローマ人が新年に赤のドレープ（ストールのような布）を着用するのは、赤が権力、健康、多産を象徴する色だったからです。さらに、中世には、赤のドレープには魔よけの意味がありました。ラッキーカラーとされるのには歴史的背景があったのです。

幸運を呼ぶ赤い下着は、文字通り「新しい年を迎える」とき、つまり大晦日の夜から新年にかけて着用します。男性はショーツ、女性でしたらショーツ、ブラジャー、ガーターベルト、ガーターリング、なんでもかまいません。 そして、必ず新しいものを着用します。過ぎ去っていく年を捨て、新たな年を幸運で迎えることができるようにと願かけの意味合いがあるためです。

自分用に赤い下着を新調する人も多くいますが、自分で購入するのではなく、プレゼントしてもらうというならわしもあります。カップルや夫婦は赤い下着を贈りあいます。12月になると、イタリアのランジェリーショップは、赤に染まります。エモーショナルなカラーは見ているだけでもワクワクするもの。赤のランジェリーを買ったついでに、華やかなレッドのリップとドラマティックな香りの香水を買ったりと、ランジェリーにコーディネートするのも楽しいですね。

心をおどらせながらチョイスした赤のランジェリー。実は、1回着用したら捨てるというしきたりもあります。そうはいっても、1回使用しただけで捨ててしまうのはエコではありませんので、実際にはその年の一年間は使うという人がほとんどです。

いずれにしても、伝統を大切にするイタリア人には赤のランジェリーで新年を迎える習慣は根強く残っています。くる年がよい年であるよう願いをこめて、みなさんも赤いランジェリーをまとってみてはどうでしょうか。

これからも、イタリア現地からすてきなランジェリー情報をお届けします！お楽しみに！

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