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ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
ポーランドからSPLASH特派員がお届け
Polska
ポーランド de ランジェリー
マーケットで買えるポーランドの伝統工芸「レース刺繍」
こんにちは、SPLASH特派員、ポーランド在住のSakiです。
私が住んでいるポーランドのヴロツワフでは、毎年5月末〜6月末に「セントジョーンズマーケット(St. John’s Market)」が開催されます。別名「ミッドサマーマーケット」と呼ばれ、真夏のイベントとして親しまれています。特に今年はコロナ渦でのショップやレストランの規制が長く続いていたので、久しぶりの大きなマーケットの開催に人々の喜びもひとしおでした。
ポーランドの伝統や文化を楽しめる屋台もたくさん立ち並ぶミッドサマーマーケットですが、中でも私が心を奪われたのは、ポーランドの伝統的な「レース刺繍」で作られた日傘やテーブルウェアが並ぶお店です。
レース刺繍は、ポーランドで古くから大切にされてきた伝統技術の一つ。 ポーランドの刺繍レースは昔、女性の伝統的な帽子「ボンネット」を飾るために使用されていました。今から100年前頃からブラウスやシャツ、テーブルウェアに使われるようになっていきます。
そして現在、ポーランドのレース刺繍は服やテーブルウェアとしてでなく、ストッキングやバッグ、窓のカーテン、クリスマス ツリーの飾り、さらにはビキニやランジェリーまで、さまざまなものに使用されています。
ポーランドの伝統工芸レースを使ったビキニやランジェリーと言えば、コニャクフのレース刺繍ランジェリーが有名です。
コニャクフの刺繍ランジェリーは、村の女性たちの手により丁寧に編まれた100%ハンドメイドのレースで作られており、ブラジャーやショーツ、スイムウェアやタンクトップなど種類も豊富に揃います。特に人気なのはTバックショーツで、コニャクフのランジェリーを世界的に有名にしたのもTバックでした。
レース刺繍は古くからコニャクフ村に伝わる伝統工芸品であるため、それを使って下着(しかもTバック!)を作ることに当初は反対意見もあったようですが、一つ一つ手作業で丁寧に編まれたレース刺繍のランジェリーは世界中で大きな反響を呼び、今ではコニャクフを代表する産業にまで成長しました。
繊細で丁寧、ユニークなデザインなレース刺繍のランジェリーは、ポーランドの「新しい伝統」として認められ、これまでに数々の賞を受賞しています。
ちなみに、レース刺繍からは話は逸れてしまいますが、ミッドサマーマーケットではレース刺繍以外にも様々なポーランドの特産品を楽しむことができますので、最後に少しご紹介させてください。
クッキー生地の上でコロコロまわして柄をつける「クッキーローラー」。普段、お店にはあまり売ってないので、「クッキーローラーが出るのを心待ちにしている!」という人もいるほど人気がある屋台です。中でも、ポーランドの伝統的な刺繍や切り絵をモチーフにしたクッキーローラーは一際ステキで、日本でも徐々に人気が出ているようです。
こちらはピエロギやビゴス、ソーセージなどポーランドの伝統料理が並ぶ屋台です。
ピエロギはポーランドで一番有名な郷土料理で、餃子のような料理。小麦粉で作った皮の中に、マッシュポテトやチキン、ベーコンなど惣菜系からベリーやクリームチーズなどデザート系までたくさんの種類があります。ビゴスは、キャベツとザウアークラウト、ソーセージを数日掛けて煮込んで作る、ちょっと酸味がある味の家庭料理です。
ポーランドのレース刺繍など伝統や文化に触れることができるミッドサマーマーケットは、毎年6月にヴロツワフで開催されます。様々なポーランドの伝統品に触れながら、美しい「レース刺繍」を実際に手に取って楽しんでみてくださいね。
次回は、ポーランドで夏に大人気のビーチバーを盛り上げるランジェリーやファッションを紹介したいと思います。
各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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