ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

世界中の王侯貴族を魅了したフィレンツェのランジェリーブランドに迫る！

ボンジュール！SPLASH特派員リトラです。
イタリア在住歴11年の筆者が、イタリアならではの情報や素敵なランジェリーブランドをご紹介しています。

10月に入ってもまだまだ気温が高く、誰もが薄着のイタリアです。朝晩はやや涼しいものの、日中は30度近い日が続いています。この雰囲気では秋を飛び越えて冬が訪れそうですね！

イタリアの秋のファッションイベントと言えば1976年から続くミラノコレクションです。今年は例年以上に混雑しており、コレクション会場にはショーに訪れるセレブやゲストを見ようとする人で溢れていました。地下鉄やトラム、街のカフェやレストランもファッション関係者や観光客、インスタグラマーなどでいっぱいです。街を歩いているとひと際おしゃれな人が多く、ファッションチェックが楽しいのもこの時期のミラノの特徴です。

さて、今回のミラノコレクションで話題をさらった一人は何と言ってもヴィットリア・チェレッティでしょう！

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エキゾチックで知的な魅力を兼ね備えたイタリアの美女。手足が長く健康的なボディに緑の瞳が印象的な、レオナルド・ディカプリオの彼女と噂されています。

ファッションウィーク中、数々のブランドのショーを行き来する彼女をパパラッチが捉え、ディカプリオもミラノでキャッチされたことから、ニュースになっていました。彼女の名前が検索され、ショーで着用した画像がSNSで拡散されたことで、彼女の知名度は確実に上がったでしょう！

もう一つの話題は、元祖スーパーモデルで現在もレジェンド級の人気を誇るクラウディア・シファーがヴェルサーチェのランウェイにサプライズ登場したことです。

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現在53歳のクラウディアですが、現役時代と変わらない美貌とスタイルでキャットウォークを披露し、彼女が着用したピスタチオグリーンとシルバーのスリップドレスも大きな注目を集めています。

このように、モデルの華やかなニュースが印象的なミラノファッションウィークでした。

イタリア文化では、歴史あるものを大切にする考えがあり、建造物や会社、ブランドや店舗など、何代にもわたって維持していることが珍しくありません。100年以上の歴史があるレストランやカフェが数多く存在し、時代を超えて愛される魅力を感じることができます。

ここからは、イタリア中部に位置するフィレンツェ（Firenze）で何世代にもわたり受け継がれてきたランジェリーブランド、フローラ・ラストライオリ（Flora Lastraioli）を特集し、91年の歴史を持つこのブランドのストーリーと芸術的な美しさを誇るランジェリーの数々をご紹介します。

フローラ・ラストライオリ（Flora Lastraioli）

同社は、1932年、フローラ・フローザ・ラストライオリによってフィレンツェに設立され、創業から91年の歴史を持つ高級イタリアンランジェリーブランドです。

ブランドの物語は19世紀初頭（1800年頃）に遡ります。曾祖母アメリアがトスカーナ大公レオポルド2世の宮廷で実力を発揮した刺繍職人であったことから、一族に技術と知識が伝承され、メゾンの基盤が築かれました。

一つ一つ手作業で制作される贅沢なランジェリーにこだわり、世界中の王侯貴族や富裕層の女性にふさわしいものを提供してきた輝かしい歴史を有しています。

　　

1932年以降は、イタリアンファッションとオートクチュール界で、古くから受け継がれる伝統的な刺繍とテーラリング技術を用いたシグネチャーコレクションとハンドメイドアイテムを展開し、イタリアのみならず、世界の主要都市にあるラグジュアリーなショップやデパートに出店し、確かな地位を築きました。中東エリアでの認知度が高いことでも知られています。

特に、ナイトガウンとローブはフローラ・ラストライオリの象徴的なアイテムとして多くの女性を虜にしており、コレクションにつけられている象徴的な名前は「エレガントはファーストマナー」という哲学を体現しているそうです。とても素敵ですよね！

フローラ・ラストライオリのコレクションから、より一層ラグジュアリーなラインである「ランジェリー・クチュール」の選りすぐったナイトガウンとローブをご紹介しましょう。

「THALIA THE FLOURISHING」と名付けられたシルクのロングナイトガウン。THALIA（タリア）はギリシャ神話に登場する女神で、「喜びと繁栄の女神」とされています。タリアから着想を得たこちらのデザインは、フローラルリバーレースに手刺繍が施された上品でゴージャスな逸品です。 美しいドレープを生み出すシルクジョーゼットは肌触りも抜群で、羽根を纏うような優しい着心地を得られるでしょう。

「GODDESS OF HYMNS」と名付けられたシルクのロングローブ。"HYMN"は讃美歌を意味し、清らかな歌声で空間を癒す女神のようなイメージの羽織りです。“フローラ・ラストライオリ・スタイル”と称される繊細な手刺繍は、ため息が出るほど美しく、まるでウエディングドレスのローブのように神秘的ですよね。

さらっと羽織れて流れるようなドレープを作るシルクジョーゼットを使用し、真珠のような光沢と肌触りの良さで暮らしに潤いを添えてくれます。袖が密着しないようゆとりを持たせたデザインで、動きやすさや着脱のしやすさを備えている点も見逃せません！

「A SHORT VENETIAN ROMANCE」と名付けられたシルクのスリップドレス。どこにも縫い目を入れず、膨らみのある自然な流れのドレープを描いたシルエットがボディの美しさを引き立てる仕上がりです。上質なシルクサテンにコットンレースを装飾したフローラ・ラストライオリの象徴的なデザインで、時代や年齢を問わず多くの女性に愛されてきました。コンパクトに収納できるため、旅行中にも重宝しそうですね！

フローラ・ラストライオリのコレクションの一つ「CLASSIC」ラインは、ブランドの初期から使用されてきた素材であるモスリンコットンを使用しています。通気性が良く、さらっとした着心地は夏のガウンに最適です。

「ASTRIA」と名付けられたガウン&ローブのコーディネート。 ASTRIA（アストリア）はギリシャ神話の女神で、「星のごとく輝く者」を表します。上質なコットンに手刺繍を施したクチュールテクニックが芸術的な美しさを醸し出し、身体を優しく寛がせてくれるのがポイントです。身に付ける人を高貴な気持ちにするのは、宮廷ご用達の刺繍職人からブランドストーリーが始まったことに由来するクオリティからなのでしょう。

希少な技術をリスペクトし、絶えることなく次の世代に継承してきたファミリーの情熱とモノづくりへの愛が込められ、魅力に深みを加えています。

最後に、ブラックランジェリーラインの「LOUNGE」からピックアップしたアイテムをご紹介しましょう。

「TULLE SHIRT」と名付けられたモダンなテイストのチュールトップとショーツのセット。ソフトな上質なチュールにアイコニックな装飾刺繍を施し、ファッションテイストなランジェリーに仕上げています。ウェアリングによっておしゃれなトップスとしても着用でき、シアーがトレンドの昨今にもぴったりですね！

まとめ

ここまで、ミラノコレクションの話題、そしてフィレンツェの老舗ランジェリーブランド、フローラ・ラストライオリをご紹介しました。ルネサンス文化が開花したフィレンツェならではの優雅さや芸術性を持つフローラ・ラストライオリの素敵なアイテムが皆様のランジェリーライフの参考になれば嬉しいです。

次回もイタリアからフレッシュなニュース、ランジェリー情報をお届けしますのでSPLASHをチェックしてくださいね！チャオ～！