ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

アメリカ発 補正下着で人気を博したランジェリーブランドSPANX

こんにちは。SPLASH特派員、アメリカ在住のカナです！

自由にランジェリーを楽しむをモットーに、北米のランジェリー情報や意外と知らないブランドの歴史などについてお届けします。ブランドによっては、企業理念やランジェリーの素材についても深掘りしていく予定ですのでお楽しみに！

今回はご紹介するのは、アメリカの有名な補正下着ブランドSpanxについてです。Spanxの歴史や創設者について深掘りしていきます！また、ランジェリー製品をタイプ別に解説していきます。それでは早速、ブランドの歴史から覗いていきましょう！

Spanxってどんなブランドなの？

Spanxはジョージア州アトランタに本社を置き、全米にある小売店で下着を販売しています。同ブランドが設立されたのは2000年で、現在では世界の50 か国以上で売られている大人気ブランドです。製品のラインナップは補正下着、ブラやパンティだけに留まらず、アパレル製品や男性用のアンダーウェアも展開しています。ランジェリー製品の紹介に入る前に、そんな大人気のブランドSpanxの歴史について覗いていきましょう！

Spanxの創設者のSara Blakely氏(サラ ブレイクリー)は、ブランドを立ち上げる数年前までフロリダでファックスの訪問販売の仕事をしていました。その際に履いていたパンストを自分でリメイクしたり、試行錯誤していました。1999年になると彼女は本格的に女性たちのための下着を作るというアイディアの研究を開始し、1年をかけ初めての製品を完成させました。

Spanxで初めて出来た製品のパッケージ

しかし、この完成までの道のりは困難も多く険しいものでした。彼女のアイディアは、様々な企業や工場から理解されず提携先を探すのに大変苦労したそうです。そんな試練を乗り越えできた一番初めの商品は、Spanx Footless Bodyshaping Pantyhose(膝上までの補正下着)です。(上記画像参照)

その製品が、アメリカのラグジュアリーな百貨店ニーマンマーカスの目に留まり、初の大口契約を果たしました。それに続くかのようにブルーミングデールズ、サクスフィフス、バーグドルフ グッドマンといった大手の百貨店とも契約しました。

同時期にSaraさんは、アメリカの大物司会者兼プロデューサーでもあり慈善活動家でもあるOprah Winfrey氏(オプラ ウィンフリー)のテレビ番組にSpanxの製品と手紙を同封したギフトを送りました。それがキッカケでOprahさんの目に留まりメディアで紹介されるようになり、Spanxの人気に火がついたのです。

2001年にはアメリカの大手TV通販番組QVCとも契約し、Spanxは設立1年足らずで大人気ブランドへと成長を遂げました。2002年にはマタニティラインの補正下着を発売し、2008年からはブラジャー、2010年には男性のアンダーウェアの展開を開始しました。ちなみに2008年に発売されたブラ(製品名:ブラハレルヤ)は今でも人気の製品です。

Spanxの創設者サラってどんな人なの？

ここからはブランド創設者のSaraさんについて解説していきます！2006年Saraさんは、サラ ブレイクリー財団という慈善事業を行う団体を立ち上げました。この時、英国の起業家Sir Richard Charles Nicholas Branson氏(サー リチャード ニコラス ブランソン)は、この団体に$ 750Kを寄付しました。(日本円に換算すると、約1億995万円。＄1＝147円で計算した場合)　これだけ多くの支援金を集められるということが、彼女の素晴らしい人間性や信頼性を表しています。財団を設立してからは、南アフリカの女性に返済不要の奨学金を提供したり、Oprahさんの慈善団体に$ 1Mの寄付を行いました。(日本円に換算すると、約1億4660万円。＄1＝147円で計算した場合)　

2012年には史上最年少のビリオネアとなり、フォーブス誌による世界で影響力のある女性100人にも選ばれ、名実ともに成功を納めました。そして2013年には、資産家が生前、もしくは死後に自身の資産の半分以上を慈善活動に寄付するThe Giving Pledge(ザ ギビング プレッジ)に、女性初の億万長者として加入しました。ちなみに、このThe Giving PledgeはBill Gates氏(ビルゲイツ)と投資家のWarren Buffett氏(ウォーレン バフェット)が立ち上げた団体で、映画監督のGeorge Lucas氏(ジョージ ルーカス)やFacebookのMark Zuckerberg氏(マーク ザッカーバーグ)などの著名人も加入しています。

またSaraさんは、2020年のコロナ発生後の不安定な社会が続く中、Red Backpack Foundという女性実業家を支援する基金を立ち上げ1000人以上の女性をサポートしました。支援を受けた女性起業家たちの情報はコチラからご覧いただけます。彼女は女性への支援や教育に力を入れるだけではなく、自社で働く従業員へのケアも重要視していて、2021年には社員750名全員に、＄10K(日本円に換算すると、約147万円。＄1＝147円で計算した場合)とそれぞれが行きたい観光地までの飛行機代をプレゼントしました。

少し長くなってしまいましたが、ここからはそんなチャリティ精神溢れるSaraさんが作り上げたSpanxの製品について見ていきましょう！

Spanxってどんな製品があるの？

Spanxは、補正下着やブラパンティなどからアパレルまで幅広く展開しているのですが、このコラムでは主に補正下着をクローズアップして紹介していきます。

Spanxの補正下着は、補正力がLevel1〜3までわかりやすく分類されていてその日の気分や体調、着る服によって使い分けしていただけます。ここからはレベル別に分けて解説していきます！

オフィスカジュアルやパンツスタイルをよりスタイルアップさせたいときにオススメ！体にフィットするボトムを着ると、パンティラインが見えて悩まれている方にもオススメな製品です。またホールド力のレベルも三段階の中で、一番マイルドになっているのでデイリー使いしやすいのではないでしょうか。

ブラジャーによる背中が段になってしまうことにお悩みの方にオススメなタンクトップスタイルの補正下着です。軽い着心地なので補正下着の圧迫感が苦手な人や、補正下着を試したことがないけど試して見たい方にオススメ！

Level 1よりもう一段階ホールド力の強い製品です。上半身から下半身にかけて繋がって一枚になっているので、上下別々の補正下着を着るよりボディラインをさらに滑らかに美しく演出してくれます。ストラップを外して着用することが可能なので、上に着る服を選ばす幅広いシーンでお楽しみいただけます。

こちらは軽量で通気性に優れた製品です。胸下からひざ上までカバーするのでデイリー使いしやすく、パンツスタイルとスカートどちらにも合わせやすいです。Level 1よりホールド力が高く、腰やお腹周りをカバーしたい方にオススメ！

人気で品切れが続いている製品です。ホールド力の高さと快適さの両方を兼ね備えています。またお値段もお手頃なのでとても人気があります。背中から腰、腹部、臀部までの体のラインを滑らかに仕上げてくれるので、タイトな服を着るときにオススメです！

まとめ

いかがでしたでしょうか？Spanxは、製品が有名で人気というだけでなく、経営者が社会貢献に熱心なことでも有名なランジェリーブランドです。製品のサイズ展開、色展開も豊富で幅広い方が楽しんでいただけるブランドでもあります。補正力をレベル別で選べるので、まだ補正下着を試したことのない方や、いつもとは違う補正下着を試したい方にオススメ！Spanxの補正下着を着て、美しい理想のボディラインに近づいてみませんか？

最後までご覧くださりありがとうございました。それでは次回のコラムでまたお会いしましょう！