Style
ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
フランスからSPLASH特派員がお届け
France
アムールの国 フランスのランジェリー事情
愛の国フランスに学ぶ「ランジェリーギフトとファッション」
こんばんは。フランス在住ライター パリ子です。フランスのロワール地方から、ランジェリーにまつわるあれこれを発信しています。
3月が近づき、フランスの北部でもあちこちでミモザの花が見られるようになりました。まだ寒く薄暗い世界に映えるミモザの花は、フランス人にとって長い長い冬の終わりと春の訪れを告げる花。日本人にとっての桜のイメージと近いかもしれません。マルシェに並ぶレモンイエローの花束を見ると、私もなんとなくほっとした気分になります。
フランスではパックと呼ばれるイエス・キリストの復活祭までこれといったイベントはありませんが、この時期日本では男性がホワイトデーのプレゼント選びに頭を悩ませている頃でしょうか?
恋人に贈るランジェリー
欧米諸国と同じく、フランスにホワイトデーはありません。また、バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る習慣もありません。フランスでは、バレンタインデーは男性が愛する女性にプレゼントを贈る日なので、女性は基本的に予定を開けて待っているだけでOK。いつもよりもおしゃれして待っていれば、レストランでのディナーに誘われたり、バラの花束をプレゼントされたり、さらには高級なランジェリーを贈られたりする女性にとってとっても素敵な日です!
ちなみに、男性が女性に高級ランジェリーを贈るフランスでは、バレンタインの時期はランジェリーショップや百貨店のショーウィンドウなどに赤いランジェリーがたくさん並びます。
赤はフランスでもセクシーなうえに愛情を連想させる特別な色。男性が恋人に贈るバレンタインのギフトでも、真っ赤なランジェリーがとくに多く選ばれているようです。プレゼントを贈り慣れているフランスの男性は、ランジェリーも力むことなくさらりと渡します。これは、ぜひ日本の男性にもマネしてもらいたい!愛する男性から美しいランジェリーを贈られて嬉しくない女性はいないはずですから♪もちろん、恋人と過ごす甘い夜のために、赤いランジェリーを自ら買い求める女性もいますよ!
ホワイトデーにパートナーに渡すギフトがまだ決まっていない方は、上質なランジェリーも候補に。例えば、フランスでも人気のAubadeの「Boite a Desir」のシリーズならフリーサイズなので、お相手の下着のサイズがはっきりとわからなくてもスマートにプレゼントできます!!
自分らしさにトレンドを取り入れるフランス女性たち
さて、だんだんと日が長くなり街が明るく活気づいてくると、フランスの女性たちも夏に向けてワードローブを考え始めるようです。彼女たちは「お金をかけるよりもセンスで勝負!」というスタンスが特徴。わかりやすいブランドものを愛用している方は少数派で、ヴィンテージのアイテムやプチプラブランドのアイテムを上手に使っている印象です。
フランスではH&Mやforever21からおしゃれなマダムや可愛いおばあちゃんが出てくることも少なくないんですよ!御年80歳を迎えた私の義母は赤が大好きでいつ会っても赤い服を着ているのですが(笑)ファッション誌をチェックしながら「この夏は赤が流行るのね」とご満悦でした。今年は例年以上に、赤の比率高めで過ごすことでしょう。。
こちらの成熟した女性たちは流行に流される方は少ないですが、自分らしい着こなしを楽しみながら、さりげなくトレンドを取り入れている方が多いです。そこで、今回はランジェリー好きの方にぜひチェックしてもらいたい2023年の春夏シーズンのファッションのトレンドをご紹介したいと思います。
“ランジェリーを大胆に楽しむ”が2023春夏のトレンド
昨年の秋に開催されたパリコレで多く見られたランジェリーをアウター感覚で楽しむコーディネートを見ていきましょう!日本でも、アウターからストラップやレースを覗かせるランジェリーコーデはすでに多くの方が実践していますが、2023年度の春夏シーズンはもっと大胆な着こなしもたくさん登場しそうです。
まずはMM6のコレクションから見ていきましょう!MM6は、メゾン マルジェラのカジュアルラインとして知られるブランドです。メゾン マルジェラといえば、TABIブーツなどでモード系ファッションを好む方から人気ですね。ベルギー生まれの男性デザイナーがフランスでスタートさせたブランドで、ヨーロッパでもファッショニスタから注目されています。
現在は創業者のマルジェラ氏は一線を退いていますが、世界的なデザイナー ジョン・ガリアーノがディレクターを務めています。MM6はマルジェラの反骨的なテイストはそのままに、さらにデイリー使いしやすいアイテムが揃っているのが特徴です。
Embed from Getty ImagesMM6では、ボディースーツのクロッチ部分を外してコーデのポイントにしたスタイリングが多数見られました。
Embed from Getty Images Embed from Getty Imagesまた、こちらはボディースーツに腰履きのパンツを合わせてサイドの肌を見せたスタイル。
キャミソールのストラップをガーターベルトのように垂らした斬新なコーデも目を引きます。
Embed from Getty Imagesどれもテクニックとしては簡単ですが、インパクトは抜群。モードテイストのコーデを辛口にアップデートするスパイスとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
こちらはフランスを代表するラグジュアリーブランドのひとつ クリスチャン ディオール。ディオールは、1946年にクリスチャン・ディオールによって設立されました。現在はイタリア出身の女性デザイナー マリア・グラツィア・キウリがクリエイティブディレクターを務めています。
ディオールといえば女性らしさを引き立てるエレガントなウェアやコスメなどで有名ですが、最新コレクションではコルセットやパニエ、ウエストニッパーなどを大胆に取り入れたコケティッシュなスタイルがたくさん登場しました。
Embed from Getty Imagesクラシックで官能的なアイテムもディオールの手にかかればモダンな表情に。どこかパンクなエッセンスが感じられるランジェリーコーデは、セクシーすぎる着こなしは苦手…という方でも挑戦しやすいかと思います。とくに、ウエストニッパーをベルトのように使ってウエストを強調する着こなしはスタイルアップ効果も期待できそう。
Embed from Getty Imagesスタイリッシュにくびれを捏造できる着こなし、世界的に流行ることを願います!
ユベール・ド・ジバンシィがパリで設立した高級ファッションブランド、ジバンシー。オードリー・ヘップバーンの衣装を多く手掛けたことでも知られるブランドで、女性の身体のラインを美しく見せるデザインに定評があります。
「優雅」というワードがしっくりくる、大人の女性に支持される老舗メゾンでもシアーな素材をたっぷりと使ったセンシャルなスタイルが見られました。
Embed from Getty Imagesまた、ブラジャーやショート丈のトップスを使ったヘルシーな印象のスタイルも豊富。
Embed from Getty Imagesベラ・ハディットが着こなしたセクシーなデニムスタイルも話題になりました。カジュアルな印象のこちらなら、編み目の大きなニットを合わせるなどして毎日のコーデにさりげなく取り入れられそう。
Embed from Getty Imagesモードの帝王と呼ばれるイブ・サンローランの名前を冠したYSLでも、シアーなウェアからシンプルなインナーを透かしたスタイルや、ブラジャーにジャケットを羽織ったスタイリッシュでセクシーなスタイルが散見されました。Theフランス女、シャーロット・ゲンズブールもシースルーでした!
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今まで以上にランジェリーや肌を見せる着こなしが散見された春夏コレクション。今後はますます「下着は服の下に隠すもの」という概念が薄れていくことが予想されます。服の下に美しいものを隠す美学も捨てがたいですが、ランジェリーを見せて自由に楽しむスタイルもぜひ楽しんでみてください♪
各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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