ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

イタリアのオーダーメイドランジェリーで極上の心地よさを纏う

ボンジョールノ！ SPLASH特派員リトラです。イタリア在住歴10年の筆者が、イタリアならではの情報や素敵なランジェリーブランドをご紹介しています。

世界中からおしゃれな人が集まる4月のミラノデザインウィーク

この記事を執筆しているのは4月後半。開催されたばかりのミラノデザインウィークの興奮が冷めやらぬ熱量のまま、皆様にホットな情報をお伝えしたいと思います。

毎年4月の半ばくらいに開催される「ミラノデザインウィーク」は、Salone del Mobile(サローネ デル モービレ) と言う、ミラノ大型コンベンションセンターで開催される世界最大規模の国際家具見本市と、ミラノ市内各所で開催されるFuori Salone（フオリサローネ）を合わせたデザインの祭典のことです。

世界各国のインテリアやライティングメーカーの新作コレクションから、新鋭の若いアーティストの作品まで幅広いインスタレーションが発表され、その世界観にたっぷり浸れる一週間。

4月18日～23日に開催された今年は、コロナ前を上回るビジター数となり、各所ではコンサート会場の入り口のような長蛇の列で、入場するのも大変！このような渋滞の混雑ぶりは10年以上通う私にとっても初めてで、コロナの影響でこの数年渡伊を見送ってきた人がいかに多いかというテンションの高さを感じました。

展示会場のコンベンションセンターは有料ですが、市内に点在するイベントスペースは無料で誰でも自由に入場できるのもポイント。この一週間は美術館や図書館、大学などもデザイン空間に変身するのでデザインウィークの規模の大きさが感じられます。無料で開放していることで誰もが最新のデザイン、アート空間に触れ、シェア出来るシステムは素晴らしいことですよね！小さな子供や学生にとっても感性を磨く最高の場所です。

デザインウィーク中は店舗内もインスタレーションが施されるため、いつもは敷居が高く入りにくいお店へも気軽に入ることができ、店舗内の撮影がOKなのも嬉しいポイント。SNSにアップされ拡散力も抜群なので、宣伝にもなります。今年はQRコードを飾っているブースが多く、時代性を感じました。

デザインウィーク中だけのスペシャルなインスタレーションで、誰もが立ち止まってしまうショップの外装と店内。インスタ映えも抜群で印象的ですよね！この世界観に心を奪われました。

デザインの祭典が高い経済効果を生むイタリア

デザインウィークにはファッションブランドも参加しており、アルマーニやヴェルサーチ、エルメスやルイ・ヴィトンなど数多くのブランドが世界観をディスプレイやオブジェ、デジタルサイネージなどで表現するため、「祭典」と言う言葉にぴったりな華やかさがあります。

テレビのニュースでも連日取り上げられ、首相や著名人が初日に会場へ足を運ぶことから、イタリアにとって大切なデザインイベントであり、大きな経済効果を生むイベントでもあると言えるでしょう。

デザインウィークに会場を回る際は、徒歩や地下鉄、路面電車などを使いますが、移動中のリサーチも楽しみの一つ。

このお店は上質で品のあるお洋服が並び、入り口にはイタリアンランジェリーの最高峰と言われるラ・ペルラのホワイトランジェリーがディスプレイされていました。ウエディングシーンにぴったりなデザインで目を惹きます。

このような1つのお店でランジェリーから洋服、バッグや靴、アクセサリー類まで全て揃うというスタイルは、お目の高いイタリアンマダムが好むブティックに見られる特徴のようですよ！

ここからは、ミラノでたっぷりインスタレーションを堪能した数日後にイタリア人の友達と会った時のことをお話ししましょう。彼女との雑談の中、ランジェリーをオーダーメイドしていると教えてくれたのです。

サルトリアでランジェリーをオーダーメイド

イタリアは今でもSartoria(サルトリア)という仕立て屋の文化があり、洋服のオーダーやリメイク、修理が必要な時はサルトリアを利用する傾向にあります。サルトリアで洋服をオーダーするともの凄く高額ですが、リメイクや修理は意外と手頃な金額です。

彼女がオーダーしているのはランジェリー専門のサルトリアで、ナイトガウンやペチコートも含まれています。スリムな彼女は市販のブラジャーで好みのデザインやフィット感のものがなかなか見つからず長年悩みだったようで、オーダーメイド出来るサルトリアがあると聞いてすぐに相談したそうです。

詳しく聞いてみるとお値段も手ごろで、生地や色も選べて、自分にピッタリのサイズのものが作れることに感激し、ブラジャーとショーツをオーダー。話を聞いた瞬間に私も「ランジェリーのオーダーメイドが出来るなんて、さすがイタリアだね」と感嘆してしまいました。

その後、ウインドーショッピングをしていると、彼女のお気に入りのブランドがあり、試着したいブラウスがあるというのでショップに。すると、試着室から私を呼ぶ声が！彼女の元へ行くと、オーダーメイドしたブラジャーとショーツを付けた姿で「どう？」とにっこり♪友達だからと恥ずかしそうにしないのがオープンなイタリア女性ならでは！

レースの上質さや仕立ての良さが十分伝わり、デザインもすごく斬新。彼女の胸にぴったり合っていて胸の形をきれいに見せるカップの形状に思わず触れそうになったほどです。締め付けがなく縫い目も気にならないのでとても快適で、しっかりフィットしている心地よさに慣れると市販のランジェリーに戻れないと言っていました。さらに、オーダーメイドでも無理なく購入できる良心的な価格も大きな魅力です。

筆者もこのサルトリアが気になり、オーナーにコンタクトを取ってみました。

オーダーメイドランジェリーを手掛けるサルトリア「LUMILA（ルミラ）」

イタリアとフランスの国境に近いリグーリア州、SAVONA（サボーナ）という美しい海に面した町を拠点にしているルミラは、創業者のオルガさんが自らデザインし、手作りされている女性ランジェリーのサルトリアです。華奢な人もボリューミーな人もそれぞれの体形に合ったランジェリーをオーダーできます。

ルミラのお客様はほぼ遠方の方ばかりで、メッセージアプリやメールで相談しながら進めていくそうです。女性同士なので、現在のランジェリーの悩みもダイレクトに伝えられ、時には着用状態を見ながらお話出来るので完成度も上がりますね。

アイテムごとにカタログがあり、その中から好みのデザイン、生地や柄、色を選び、採寸表にご自身のサイズを計って記入。採寸がきちんとできるか心配な方も多いようですが、親切に教えて下さるため心配しなくて大丈夫なようです。

ルミラで作られたランジェリーを2シリーズご紹介しましょう。

FLOWER TATOOシリーズです。アートのような繊細なデザインのレースとシアー感がセクシーさを引きたてます。

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こちらはJADE bustierシリーズのビスチェです。高級感のあるコードレースを使用していて、見せブラにもぴったり。ドレッシーにもカジュアルにもウエアリングできそう♪

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ルミラではウエディングランジェリーも展開していて、神聖な日の特別なランジェリーやガウン、結婚式で花嫁が縁起物として付けるGiarrettiera（ジアレッティエラ）というガーターベルトもオーダー出来ます。

今回は、4月のミラノデザインウィーク情報と、オーダーメイドランジェリーを手掛けるイタリアのサルトリア、ルミラをご紹介いたしました。

今後も皆様に参考にしていただけるイタリアのホットなニュース、ランジェリー情報を今後もお届けしたいと思います。次回をお楽しみに！チャオ～！