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ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
イギリスからSPLASH特派員がお届け
United Kingdom
イギリスからお届けするランジェリー事情 bySPLASH特派員&ライター Sachi
英国ブランド紹介Fleur of England
世界にはため息がでるような麗しいランジェリーが存在します。丁寧に作られたランジェリーは、身につけたときに自分が別人に感じられるほどのマジックを持っています。
今回のコラムは、そんな気分にしてくれるに違いない英国ブランド「Fleur of England」を紹介しましょう。コラムを読むだけでうっとりできるよう、たくさんの画像とともにお楽しみください。
Fleur of Englandのうっとりするランジェリー
普段コラムでは創業者の紹介などからスタートしますが、今回はFleur of Englandのランジェリーがどのようなスタイルなのか、実際の商品を紹介するところから始めます。早く皆さんにランジェリーを見ていただきたい!と思わせるほど素敵なコレクションがたくさんだからです。
こちらは美しく爽やかな地中海の夜にひらめきを受けたSiennaです。
夕日と空気が柔らかくなるロマンチックな時間を表現したエレガントなコレクション。少し暗めのアプリコットカラーの絶妙な色合いと濃淡が魅力のこのランジェリーは、フレンチアイラッシュレースが特徴でエクスクルーシヴ感が見事なランジェリーです。地中海で日焼けした肌にも綺麗に映えます。
続いて、色合いがグッと異なるElaを紹介しましょう。Elaはこの深いグリーンがとても上品なランジェリーです。
最高級のフレンチグリーンレース、柔らかなシルク、豪華な24カラットの金メッキの金具の組み合わせは、自然の真の美しさを連想させる素敵な作品になりました。
紹介したいコレクションばかりあって困ってしまいますが、最後にお楽しみいただきたいのはSignature Blackです。
多くの女性に支持される黒のランジェリーSignature Blackは、タイムレスで究極にエレガント。とっても繊細なフレンチレースに目を奪われてしまいませんか?レースとソフトなシルクサテンが黒の強弱を美しく表現し、上品で洗練されたエレガントさを最大限に作り出しています。後ろ姿もセクシーでありながら、上品さを失わない仕上がりになっています。
Fleur of Englandの創業者Fleur Turner
美しい色合い、そして丁寧な作業で作り上げられたFleur of Englandのランジェリーは、どんなチームによって製作されているのでしょうか?
さっそく、創業者であるFleur Turnerについて紹介しましょう。
Fleurは幼い頃、典型的な英国の街ギルフォード(ロンドンの南西43kmに位置)で育ちました。お兄さんや4人の男の子のいとこがいたため、お下がりはいつも男の子のものでした。
その反動で、フェミニンでデリケートなものに興味が出て、自然とファッションにも惹かれるようになりました。大学ではファッションマーケットを学び、卒業後は数年間、英国だけでなくアジアの国でも貴重な体験を積みます。
2000年、Fleurは25歳のときに少額のローンと大きな志を持ってFleur of Englandを設立します。「ロマンティック、エレガンス、洗練、フェミニン」をキーワードに官能的な作品を作りたいという志はFleurに行動を起こすことへ勇気を与えました。
彼女の直感は大当たり。2003年アン王女から「ファッションエクスポートニューカマー賞」を授与されたり、国際貿易フォーラムとファッションプレスからも認められるなど、高級ランジェリー市場のリーダーとして成長を続けています。
その後もチューダー様式の外観でも有名なロンドンの老舗百貨店Libertyから限定版コレクションのデザインを依頼されたり、Harrods, Harvey Nicholasなど、世界の65ものそうそうたるエリートブティックに商品を提供するなど、躍進を遂げています。
現在も英国西部のブリストルを拠点に、志高く邁進しています。
Fleur of Englandのマジックはここから生まれる
これほど成長したブランドであるものの、現在もすべてがFleurによってデザインされ、シルエットからオーダーメイドの刺繍デザインまで、細心の注意を払って手作業でスケッチされています。筆者は執筆活動を通してこの事実を知り驚くとともに、これまでの功績が腑に落ちました。
そのスケッチをもとに彼女の友人によってポルトガルで丁寧に作られるのがFleur of Englandの作品です。地球の負担にならないパッケージもFleur of Englandでは当たり前に取り入れられています。素晴らしいデザイン、徹底したものづくりへのこだわりがマッチしなければマジックは起こらないということを考えずにいられません。
クラフトへのこだわりはFleurが起業時に持っていた志によって止むことはありません。それに加えて、女性達で構成された小さなチームで重要な意志決定をすることによって、正しいアイテムと確固たる信頼を得ているのでしょう。
Fleur of England “The key to the perfect fit”
Fleur of Englandをさらに理解するために、ここでパッケージ戦略も紹介しましょう。パッケージなどは、ロンドンベースのデザインエージェンシーPOPP Studioが担当しました。
Fleur of Englandは、フィット感へのこだわりでも知られており、それは“The key to the perfect fit”というメッセージにも表れています。
ランジェリーが完璧にフィットすれば素晴らしい気分になるという信念を持つFleurは、自身のブランドを庭園のように捉えています。”もし庭が絶妙でないのなら、ドアから外へ出ることはない”とのこと。ガーデニングや草花の好きなイギリス人らしい発想です。
新しいロゴはエレガントに描かれた鍵の先端にFとEの文字が組み合わさっています。Fleurの庭園に出るためのドアに完璧にフィットする鍵を表現し、パッケージに使用されるカラーもイングリッシュガーデンを感じさせ、かつ独特のラグジュアリー感を出す深い緑が選ばれました。 以前のロゴは深いピンクで筆記体のFleurが女性らしい雰囲気を出していましたが、最新のものはモダンでシンプルなため、高品質のランジェリーを一際美しく見せることに効果的ではないでしょうか?
ダイナミックなビジュアル動画やロゴ・パッケージに興味のある方は、以下のページをご覧ください。
参考:POPP Studio
Fleur of Englandの麗しいランジェリー
英国の世界を楽しんでいただけたでしょうか?甘すぎないテイストで、確実にロマンティック、エレガンス、洗練、フェミニンを兼ね備えた官能的なFleur of England。
ここまで来る道のりすべての瞬間を愛しているというFleur。こんなに美しいランジェリーを誇りを持って製作するなんて毎日が充実していそうですよね。
ちなみに、専門家によるフィッティングサービスに加え、サイズも幅広く揃っています。エキサイティングなプロジェクトも今後いくつかあるそう。活躍がとても楽しみです。
次のコラムではマタニティのためのランジェリーについて取り上げます。こちらもぜひお楽しみに!
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