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ショパン
愛と悲しみの旋律
今回は『ショパン〜愛と悲しみの旋律〜』というポーランド映画をご紹介します。
ポーランドを代表する天才音楽家、フレデリック・ショパン。その名曲を誰でも一度はを耳にしたことがあると思います。ピアノの詩人とも呼ばれ、数々の名曲を残してきたショパン。彼の亡後、心臓だけが祖国ポーランドに葬られた話は有名ですが、彼がどんな生涯を送ってきたのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
この映画では、ショパンがポーランドからフランスへ亡命し、その生涯を終えるまでの姿を描いています。それと同時に、彼を取り巻く人々との「深い愛憎」も描いています。祖国ポーランドとの別れ、家族と会えない孤独、長期にわたる病との戦い。そして、ショパンが生涯で最も愛した女性ジョルジュ・サンドとの日常。15歳離れたサンドとの生活は平穏ではありませんでした。さらに、彼らを取り巻く人々さえも歪んだ愛に溺れ、愛ゆえにおかしくなっていきます。愛に翻弄される人々の葛藤や欲望が、ショパンの愛と哀しみに満ちた旋律にのせて壮麗に描かれていきます。
ストーリーだけでなく、世界的な音楽家たちが奏でる名曲の音色に浸ったり、ポーランド映画ならではの独特な描写や危うさを楽しんだりと、視点を変えて色々な楽しみ方ができる作品です。美しいピアノの旋律と共に、その独特な世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
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