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ポーランドの意外な庶民フード
〜即席めん〜
日本ではおなじみの即席ラーメン。めんを器に入れてお湯を注いで待つこと3分。器さえあれば鍋がなくても手軽に美味しいラーメンが食べられる。カップ麺なら、器がなくてもお湯さえあれば食べられる。美味しさと手軽さで人気の即席ラーメンですが、ポーランドにも似たような即席めんがあります。
即席ラーメンならぬ「即席めん」は、ポーランドでも一般的な庶民フード。国内のスーパーマーケットであれば、大体どこでも売られています。ただ、日本と大きく異なるのは、その味とバリエーションの多さ。日本でもお馴染みの醤油味をはじめ、ポーランドならではのジュレック味(小麦を発酵させたポーランドの伝統スープ)やバルシチ味(鮮やかな赤色のスープ)、トマト味、マッシュルーム味、フレッシュベジタブル味、ケバブ味など、日本ではまず売られていないような珍しい味がたくさん並んでいます。パッケージを見ただけでは味の想像がつかないものばかり。私は未体験ですが、友人の話によれば「意外とイケる」とのことでした。
私の友人のひとりに、無類のラーメン好きのポーランド人がいます。彼女はポーランド在住ですが、日本に来ると毎日のようにラーメンを食べ歩くほどのラーメン好き。 彼女に言わせれば、「ポーランドの即席めんはラーメンとは全く別物」だそうです。日本の即席ラーメンの方が断然おいしいとのこと。ポーランド人は、即席めんを「食べる」というよりは、スープ感覚で「飲む」のだそうです。そういえば、ポーランド人はスープが大好き。具だくさんのスープを夕食のメインディッシュにするほどですから、即席めんもスープの一種だという感覚は理解できるような気はします。
ポーランドへ旅行に行った際には、色々な味の即席めんをお土産に買って帰ると面白いかもしれませんね。