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広告代理店に勤める32歳の國枝颯子は、うっかりノーブラで出勤したある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップ「Toujours Ensemble」で男性のフィッター・伊佐治耀に出会う。フィッティングを通していい加減な生活習慣や生き方を指摘された颯子は、伊佐治のランジェリーの魔法で少しずつ変わり始めて―!?
小説『フィッターXの異常な愛情』(蛭田亜沙子 著)は、さまざまな登場人物の人生がランジェリーによって変わっていく大人のファンタジックラブコメディ。「高級ランジェリーなんて、ツチノコや河童や米国ウエストバージニア州で目撃された蛾人間モスマンと同列に並ぶ未知なる存在だ」と思っている主人公・颯子。「その眼の下にある青黒いクマも、そのふくらはぎのみっともないむくみも、冷え症からきているのでしょうね。」と言い放つ毒舌フィッター・伊佐治。ふたりの会話は笑えるだけでなく、女性なら誰しもドキッとさせられるような名セリフがたくさん出てきます。そこで今回は、この小説に出てくる「名言」を参考にしながら「人生を変えるランジェリーとは?」という問いに迫ってみました。
ランジェリーが欲しくなる! 『フィッターXの異常な愛情』 名言集
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「えっD?私、ずっとBだと思ってたのにDカップだったの?」
初めてランジェリーショップ「トゥジュール・アンサンブル」を訪れた颯子は、自分の本当のブラサイズを知って驚きます。現実世界でも、颯子と同じように自分のブラサイズを正しく把握していない女性はとても多いと言われています。アンダーやカップといった数値はあくまでも目安にすぎません。人生を変えるランジェリーと出会うには、まず正しいブラジャーの着け方を知り、自分に合うサイズを知ることが第一歩なのです。
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「ブラがこんなに気持ちや考え方に影響するなんて、予想外だった」
新しいブラジャー買ったことで、颯子はめんどうくさい仕事にも全力で向き合うようになります。人の気持ちや考え方は、ほんの小さなきっかけひとつで大きく変わるもの。ほんの小さなことがきっかけで、人間関係や仕事がうまくいくようになることもあります。ブラジャーを買い替えることも小さなきっかけでしかありませんが、それが潜在意識に働きかけることで大きな変化が生まれる可能性だってあるのです。
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「どうせ気づかれないと思って手抜きしているのって、ひとはあんがい見ているものなんだなあ、って。反省させられた」
仕事でも子育てでも他人には見られていないからといい加減にやっていると、それが態度や結果に表れてしまうということはよくあります。下着もそれと同じで、他人には見えないからと気を抜いていると、それが無意識のうちに態度や行動に表れてしまうものです。なんでもかんでも気合を入れすぎると疲れてしまいますが、ときには見えない部分に気を遣うことで、思ってもみなかった幸運やチャンスが巡ってくるのかもしれませんね。
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「時間は絶えず流れていくし、かたちあるものは変わっていく。だから、目の前にあるものをきちんと愉しまなくちゃ。」
垂れたバストを悲観する女性にランジェリーショップの店長が言ったセリフ。「女らしい丸みを帯びた若々しくてゆたかでエッチな胸こそ、絶対的に正しい」と思っている女性はたくさんいると思いますが、必ずしもそうではありません。若いころのようなバストをキープしようとする努力はとても素晴らしいけれど、理想ばかりを追い求めて悲観するのはよくありません。変化を素直に受けとめ、いまの自分のカラダを堪能できるようになると、ランジェリー選びはもっと楽しくなります。
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「インポートランジェリーは、服を着ている状態ではナチュラルすぎて物足りなくても、下着のみになるとえもいわれぬ色気を発散するのです」
インポートランジェリーの魅力を語るフィッター伊佐治のセリフ。バストを高く盛り上げる国産ブラについて、「服を着たときに美しくみえる」と評価しつつも、「いざ服を脱いで下着だけになると、不自然なシルエットになりがち」と言います。例外はありますが、主にインポートランジェリーは造形美を追求する国産ブラよりは、脱いだ時に美しく見えることを重視しています。華奢で頼りないインポートランジェリーに抵抗がある人も、一度フィッティングをすると魅力にハマってしまうかもしれません。
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「いまの國枝さんなら、このランジェリーと対等に渡りあえます」
レース一枚仕立てのブラジャーを試着して「あまりにも無防備すぎない?かたいワイヤーや分厚いパッドで体型をごまかすこともできないし」と戸惑う颯子に対して、。「問題ありません。自信や精神的なゆとりが外見に滲み出ています」と褒め称えた、フィッター伊佐治のセリフ。胸が大きいとか小さいとか、セクシーかそうでないかとか、外見の判断基準ではなく、内面を評価されることほど、ひとりの女性として誇らしいことはありません。ランジェリーには人を変える力がある。この小説を読めば、ランジェリーの秘めた潜在能力に驚かされることでしょう。
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「このお店に来て、繊細な刺繍だとか凝ったデザインだとかきらきらしたものに飢えてたみたい、って実感した」
しばらくインポートランジェリーから遠ざかっていた颯子は、久しぶりに「トゥジュール・アンサンブル」を訪れたことでランジェリーへの愛着を湧きあがらせます。凝ったデザインの高級ランジェリーは、人生に「なくてはならないもの」ではありません。でも、あればすごく嬉しいもの。一生使うことはないと思っていたものでも、実際に使ってみるとすごく良くて、もっと早く出会っていればよかったと思うものってありますよね。高級ランジェリーとは、そういうものです。お金には変えられない幸福感を得た瞬間に、それは自分にとっての「必需品」になるのです。
いかがでしたか?思わずドキッとさせられるような名言の数々に、新しいランジェリーが欲しくなった人や、自分のライフスタイルを見直したくなった人は多いのではないでしょうか。新しいランジェリーを着けることで、あなたも新しい自分に出会えるかも?!
『フィッターXの異常な愛情』では、ランジェリーフィッティングの重要性がくりかえし語られています。「相談と試着はなによりも大事です。いまは通販で購入されるかたも多いようですが、やはり店で実物にふれていただかないと」というフィッター伊佐治のセリフは、通販ショップである当店にとっては耳の痛いセリフです。しかし、現実にはインポートランジェリーを買える店が近くにないため通販を利用している人たちもたくさんいます。通販はそんな人たちの役に立つ存在でなければなりません。でも残念ながら通販では、実物に触れながらのフィッティングアドバイスは物理的に不可能です。
当店では「お電話によるフィッティングアドバイス」を行っていますが、それにはまず、お客様ご自身が「自分の正しいサイズ」を知っていることが重要です。そのため、通販ショップにお電話でご相談される前に、まずはお近くの下着屋でフィッティングアドバイスを受けておくことをおすすめします。フィッティングアドバイスだけなら、必ずしもインポートランジェリーの取扱店である必要はありません。
実店舗でフィッティングアドバイスを受けてから、そこで買えるものはそこで買う。買えないものは通販で買う。そんなふうに賢く使い分けると、ランジェリーの買い物はもっと楽しくなります。
当店の取扱いブランドをフィッティングしながら買える店舗はいまのところほとんどありませんが、これからは少しずつ増やすと同時に直営ショールームのオープンも計画しております。お客様とランジェリーとの運命の出会いを、当店フィッターがお手伝いできる日を楽しみにしております。
『フィッターXの異常な愛情』(蛭田亜沙子 著)はAmazonでも購入できます。
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