Style
ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
Poland & Liengerie
ポーランドとランジェリー モノ、ヒト、コト
センシュアルに着こなしたい<Undress Code>
はじめまして。わたしは、ポーランドのワルシャワに2012年から移住しています。 異国の土地で暮らすようになると、ぶつかるのが異なる価値観や文化。そんな新しい生活のなかで、こころの不安をかき消し、好奇心を絶えず刺激してくれたのはポーランドのアートや自然でした。ポーランドには非常に優れた作家やクリエイターが多く、現代美術やグラフィック、イラストレーション、デザインプロダクトなどいまだ興味がつきません。そして、ポーランドランジェリーもそのひとつです。
実はランジェリーには詳しいわけではありません。
ファッションは大好きでも、ランジェリーは身体にフィットする下着であればいい、そんな感覚でした。ランジェリーの世界を初めて隙間みたのは、既にポーランドに移住してから。数年前にスプラッシュから依頼を受け、ポーランドの東北にあるビャウィストクのランジェリー工房の撮影コーディネイトがきっかけです。
こうして、知られざるポーランドランジェリーの魅力に惹きこまれていきました。ここでは、ポーランドで出会ったランジェリーに纏わるヒトやコトを紹介していければと思います。
今回紹介したいのは、2016年にデビューしたばかりの「Undress Code」。シームレスで軽やか、ミニマルでいながらも、センシュアルに着こなせるとてもワルシャワらしいブランドです。
ワルシャワ出身のデザイナーのイザベラはミラノの大学でファッションを学び、Undress Codeを立ち上げます。そして、デビューしてまもない頃に、突然転機が訪れます。彼らのインスタグラムを見たパリの大型ランジェリー見本市から招待されたのを機に瞬く間に広がっていくのです。
ファッションとアートを組み合わせたポップなビジュアル。今季はポーランドの女性ファッション写真家のカーシャ(Kasia Bielska)が撮り下ろしました。水着のようなテイストのランジェリーでワイヤーが入っていないカップ。カジュアルなのに、女性らしくて、楽ちんに纏えるランジェリーはヨーロッパでのトレンドのひとつ。素材は主にフランスとイタリアから調達し、レースだけはスペイン産のもの。そしてほとんどのポーランドランジェリーと同じく、全ての工程と縫製はポーランド国内で行われています。
「私たちは、ワルシャワでまず小さな規模でやっていこうと、考えていたの。でも、いまでは180度方向転換。世界中にわたしたちのアイテムを届けたいって思っているわ」と話すイザベラ。
この秋からはフランスの有名デパート、ギャラリー・ラファイエット(18店舗)で展開がはじまり、ヨーロッパ最大規模のオンラインサイト、ドイツのZalandoやイタリアYOOXへの出店など勢いがとまりません。
来月に発表される秋冬コレクションの準備に余念がないなか、意思のある女性へのメッセージもこめられたランジェリーをこれからも作っていきたいというイザベラ。これからの活躍にも注目していきたいと思います。
Undress Code各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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