Style
ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
Poland & Liengerie
ポーランドとランジェリー モノ、ヒト、コト
解剖学とデザインを掛け合わせ、私たちをノックアウトする<God Save Queens>
こんにちは。ポーランドのワルシャワからお届けしています。 今回は、一度みたら忘れられなくなるほどの大胆なデザインで挑発的なポーランドのランジェリーブランド<God Save Queens>をご紹介します。
ふんだんに使ったシースルー素材に、構築的にボディに浮き立つブラックラインのストラップ。2014年、ブランドの創始者のカロリーナ・ベルナチャック(Karolina Bernaciak)は人体の解剖学に触発され、医学とデザインを同時に学びながらユニークなハイランジェリーブランド<God Save Queens>を立ち上げました。
ワルシャワから約140キロ離れた、ウッチ(Łódź)で彼女は生まれ育ちます。ウッチといえば、かつては繊維の産地の中心地で、多くの繊維工場がありました。かつて祖父母のソーイング部屋で過ごした時の記憶や、専門家の仕立て屋の仕事ぶりを観察して育ちながら、彼女は繊維にまつわる織物、縫製といった世界に魅了されていきます。そんな環境のなか、すべての好奇心がファッションの方向へ向かうのは時間がかかりませんでした。そして16歳の時、ミラノファッションウィークに参加したことでファッションへの情熱は確信へと変わりました。
デザインが与えてくれる自由がなによりも大好きだというカロリーナ。矯正下着や、身体の欠陥を隠すといったランジェリーを作ることなく、独自の哲学をもちながら、自分自身が着たいと思うものを作っていきます。女性性を強調し、より自分自身の官能性を高めるーランジェリーというよりも、ガジェットー小道具のようなアクセサリーなのです。
ポーランド国内のみならず、この数年で国際的に広がったのは、米国のモデルやソーシャルセレブ、ファッショニスタ達がこぞって<God Save Queens>を身につけたセルフィーをソーシャルメディアにアップしたこと。こうしてUS・VOUGE やELLE、Harper's BAZAARといったインターナショナルなファッション誌にも掲載され、世界での認知度が上がってきていました。
全てのアイテムはポーランドのウッチで現地のスペシャリストとともにハンドメイドで作られています。レースはフランス、イタリア産といった最高級のものを使うなど高品質なテキスタイルも好評。官能的でありながらも勇敢な女性像を思いうかべてしまう、<God Save Queens>。#besexy をモットーに、遊び心と自由を恐れずに、新たな自分を見出せるユニークなランジェリーデザインは「自分の身体が好き」という至極シンプルなメッセージを発信しているのかもしれません
God Save Queens各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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