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ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

adult entertainer

F嬢とランジェリー

F嬢/A子

男性目線と女性目線の違い

はじめまして。F嬢のA子と申します。

男性のお相手をするお仕事なので、常に男性目線を意識しています。
このコラムでは、人間の三大欲求のひとつ、性欲を扱う特異な現場から、セクシャルなことに焦点をあてたお話をしていきたいと思います。

まずこの業界の話をしますと、夜の仕事は楽に稼げるというのは、もはや幻想の話。
現場の女の子は、自分で営業ブログを書き、そこに載せる写真を自撮りし、いざお客さまが来られたら、お客さまの要望をくみとり心に寄り添って接客。そこで気に入ってもらえてリピーターさんを獲得したり、お客様アンケートの評価が悪かったりしたらクビなんてこともあります。

そもそも最初に選ばれずにお客さまがつかなかったら収入は0ですし、リピーターさんもできないと厳しい。リピーターさんがいて安定するのは、どんな業種でも一緒ですね。アダルトエンターテナーとはそういう業界であり、そこで働く女性は日々自己をブラッシュアップしているのです。

F嬢/A子・男性目線と女性目線の違い

ランジェリーもそのうちのひとつ。宣材写真やブログで選ばれるために。それから接客中に印象を残して、また選ばれるために。いつも同じランジェリーだとつまらない女になってしまうのである程度数も揃えないといけないし、ランジェリーひとつで雰囲気が変わるので、つく客層も変わってしまうということもあるのです。

私は、仕事で着けるランジェリーを選ぶときは、お客さま受けをものすごく考えています。私も何も考えずに「あ、これ素敵…!」って思うものをただ買ってしまうと、仕事の上ではお客さまには何も響かず選ばれなくなってしまいます。女性目線と男性目線では感じ方が違うのです。

これは、女性の"かわいい"が男性には理解しにくいのと似ています。女性が女性の感性で選ぶと、"かわいい" "すてき" "かっこいい" "セクシー"になりがちですが、この仕事をする上で男性受けを考えると、やはり"エロ"の要素が入ってないといけないのです。セクシーよりも、もう少しダーティーで生々しい感じ。具体的に言うと、性的なパーツの強調などです。

女性がスレンダーな体型の女性に憧れてる人が多いのにも似ています。それに対して男性はグラマラスな女性が好き。スレンダーなバストだけ見て「細いの羨ましい!」と思う女性はあまりいないでしょうし、逆にグラマラスな女性が好きな男性はほとんどバストにだけ目がいってる傾向があるのではないでしょうか。もちろん個人の好みはありますけどね。

F嬢/A子・男性目線と女性目線の違い

女性の感じる"セクシー"が雰囲気全体のことで、第六感のようなところで捉えているのに対し、男性の"エロ"はパーツ的なもののことで、五感、特に視覚や触覚で捉えているように感じます。

ちなみに私の男性目線を意識した戦闘服(ランジェリー)の選び方は、しっかり自然に盛れるブラやヒップが出るソングなどパーツを強調できるもの、安い女に思われて雑に扱われないようにチープに見えないもの、それから写真撮影の場合は背景を考慮して写真映えする色。改めて考えると全て視覚で攻めていますね。

男性目線を考慮せず、第六感で「あ、これ素敵…!」と感じたものは、誰の目も気にせず、誰のためでもなく自分だけのために、プライベートで着けています。

今回は男性目線を意識することについてお話しましたが、相手の顔色ばかり伺ってお望みどおりの女になる、ということではありません。次回は、その点について、また業界の裏側を交えてお話ししたいと思います。お楽しみに!

各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。

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