Style
ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム
Lingerie Designer
貴女の魅力を引き立てるランジェリー
バストではなく、気分をあげるランジェリーを
AlquarteランジェリーデザイナーのMidoriです。
コラムの後編となる今回は、定番シリーズ "Bouquet"を生み出したきっかけや、Alquarteがノンワイヤー・ノンパテッドのブラジャーをメインにデザインしている理由などを書いていきます。
年に数回、Alquarteのポップアップイベントなどでお客様と直接お話しさせていただく機会があります。その際に私は商品やコンセプトだけでなく、次のことを必ずお客様へお伝えしています。
「ランジェリーがメインなのではなくて、主役はあくまで身につける女性自身」
これはブランドを立ち上げた時から、変わらずに持っている私の考えです。
どんなに機能性や補正力の素晴らしい下着をつけたとしても、着けている自分を好きだと感じられなかったら、それは自分自身をないがしろにしているということだから。
私がランジェリーデザイナーになろう!と決心したのはもう10年以上前。
ファッション科のある大学で服飾の勉強をしていた頃になります。その頃からすでにランジェリーが好きだった私。最近ではノンワイヤーやノンパデットも扱いが増えてきましたが、当時は国内のランジェリーショップには厚めのパッドが入った、しっかりとバストメイクするためものがメイン。もっと繊細でナチュラルなものはないのかな、と探していくうちに自然と一枚レースやノンパテッド・ノンワイヤーの種類が豊富にあるインポートものを選ぶことが多くなっていきました。それと同時にバストサイズを気にしすぎる傾向に、少し疑問を感じていました。
そしてブランドを立ち上げるために下着について学んでいく中で、分厚いパッドを入れたりしなくても正しい下着の着け方をすることや姿勢を意識するだけでも全然違ってくる、ということを知り「悩みを隠すためのものではなくて、女性であることを楽しめるようなランジェリーを作りたい」と思うようになりました。
女性本来のナチュラルなボディの魅力を引き立てつつ、身につけることで今の自分をもっと好きになってもらえるような、心に花が咲いたみたいに華やかな気分になれるランジェリーを。
ワイヤーもパッドも入っていないブラレットを一番最初に作ることにしたのは、そんな想いからでした。そうして生まれた「Bouquet」(ブーケ)というシリーズは、立ち上げ当初からの定番アイテムとして今もラインナップに並んでいます。
最初に書かせていただいたように、ランジェリーをメインにするのではなく、自分自身が元々持っている魅力を再発見するためのツールとしてランジェリーを楽しんでもらえたら、というのが私の想いです。
直接お客様とお話しする機会は多くありませんが、私のランジェリーを手にとってくださる方から「着けていると、私って結構いいかも!って思えました」と嬉しそうに言っていただいたり、「ノンパテッドのものは気になってたんだけれど着けてみるのは初めてで」と不安そうだったお客様が試着室から出てきた時の笑顔を見たりすると、私の想いが少しでも伝わったような気がして、密かに嬉しい気持ちになります。
今後ワイヤー入りやパッドのあるものを作ったとしても、最初の想いは変わらずに「バストではなく気分をあげるためのランジェリー」をデザインしていくつもりです。これからもランジェリーを通して、ひとりでも多くのお客様にAlquarteの想いを届けられたら嬉しく思います。
各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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