ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

世界のランジェリートレンド

こんにちは！
ランジェリースタイリストのキャシーです。
このコラムでは、インポートランジェリーを身近に感じてもらえるような情報をお伝えしていきます。

2回目の今回は、「世界のランジェリートレンド」
パリ国際ランジェリー展でのトレンド情報と、そこで感じた事を交えながら書かせていただきます。

まず、ランジェリーにも洋服と同じように”トレンド”があることを、みなさんは知っていましたか？
コンセプトや、カラー、デザイン等、ランジェリーにも洋服と同じようにトレンドがあります。

今回は、トレンドコンセプトについて。

① セダクション

② ダイバーシティ

③ インクルーシブ

④ サスティナビリティ

パリ国際ランジェリー展では、この４つのトレンドが各ブランドのコンセプトやショー、カンファレンスに反映されていました。

① セダクション(seduction)

セダクションとは、直訳すると”異性を誘惑する魅力”という意味。
しかし、現在のランジェリー業界のトレンドは少し違います。

かつての男性を惹きつけるための分かりやすいセクシーではなく、「自分自身を魅力的に思えること」。
相手目線でなく、自分自身にフォーカスして魅力を発見することなのです。

② ダイバーシティ(diversity)

美しさの基準は１つではない、ということ。
「若いこと」「スレンダーなこと」だけが美の基準であった時代な終わりつつあります。
各出展ブランドでは、かなりの割合でプラスサイズモデルや、多様な人種/年齢のモデルが起用されていました。

業界が多様性を受け入れるのはとても素晴らしいことですね。

そして、何より、ランジェリーを手に取るお客様が「私も魅力的にランジェリーを着こなせそう！」と思ってもらいやすいですよね。
それって実はすごく大切なことで、着る前から諦めてしまえば、自身の魅力を発見できないままになってしまう。
そして、着てみたとしても、美しさの基準が１つしかなければ、自身の魅力を受け入れることさえできない。

私たちは、そのままでもとても素晴らしいのです。

③ インクルーシブ(inclusive)

様々な機能や多様性を包括する、という意味。
②のように、美しさの多様性が重要視される中、ブラの型とサイズも多様化します。
一方で、１つのブラでも多様なサイズやバストタイプをカバーできるブラジャーやショーツが登場しています。

こちらのショーツはかなり伸縮性があり、S-XLまでのサイズをカバーできるそう！
(マネキンはディスプレイ用にショーツを重ねばきしているため、実物は単色の展開です。)

④ サスティナビリティ(sustainability)

こちらは、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
持続可能なもの、つまりリサイクルできるエコ素材を使った商品などを意味します。
または、企業活動として地球に優しい活動をすることも意味します。

エコ素材については、出展ブランドの多くがエコ素材を使用していたのが印象的でした。

またランジェリーを染める染料をオーガニックなものにしたり、製造工程を工夫する検討がなされたりと、企業活動の様々な部分でもサスティナビリティが意識されていました！

こちらは自然の染料で染め上げるワークショップ。

パリ国際ランジェリー展では、ランジェリーの美しさはもちろんのこと、一人ひとりの美しさにもフォーカスする時代が到来したことを感じられました。
また、私たち日本人にはまだ馴染みが薄いかもしれませんが、地球に優しい素材や企業活動を応援することで、いくつになっても美しいランジェリーを纏えたら素敵ですね。

＜ランジェリー＞パリ国際ランジェリー展でお馴染みのブランドaxamiランジェリーはこちら