ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

【セルフ・エフィカシー】ランジェリーがもたらす心理的作用と被服心理学

皆様ごきげんよう。
エステ＆ランジェリーサロン〝VIANJU〟オーナーの孔麗扇 パトラです。

実は心理カウンセラーの顔も持つわたくし、今回は心理学的要素を絡めつつ、女性とランジェリーの関わりについてお話して参りますね。

女性達がお洋服の下を着飾る理由が江戸時代にまで遡り、抑制を受けた時代から現在に至るまでのファッション事情と被服心理学について触れさせていただきます。

その江戸時代、封建制度下の全体主義国家では、士農工商という厳密な階級制度があり、人々の服装を制限する「奢侈禁止令（しゃしきんしれい）」という法令が度々出されていました。

奢侈とは、贅沢、着飾ることの意味であり、身分によって使うことの出来る素材や色の指定、模様や模様に施されるあしらいまでもが、細かく決め付けられてしまう…

かつては「裏地の文化」というものがあり、着物の表側に凝るのは本当のお洒落ではない、表は地味でも裏地には華麗な刺繍が施されている、などといったものが本当の〝粋〟であるという考え方が存在しました。

この感性はまさに奢侈禁止令というお触れから発達したとも言えるでありましょうが、現代の下着にお洒落な要素を取り入れる文化、〝見えないお洒落〟の感覚が生きている理由なのかもしれません。

心理学の世界では、その領域の一つに「被服心理学」というものがあります。

被服心理学は主に、外から見える衣服が人間の心理にどのような効果と影響を与えるのかを研究していて、身体そのものに直接付けるお化粧の心理的効果も「化粧心理学」という名称で、研究分野が確立されています。

ですが、中でも下着は隠された衣服とされ、衣類によって遮られ、性的な目線によってその本質が誤解されてきました。

お気に入りのランジェリーを身に付けると、自尊心が高まり、安心感や幸福感に包まれたりという、女性性としての欲求が満たされます。また、このような心理的影響は、自身に対してのみならず、他者へ与える印象までも操作する事に繋がります。

お家でゆったりと寛ぎたい時、友人との集まり、デートでお洒落をしたい時… 様々なシチュエーションで、その日 何気なく手に取ったブラジャーひとつをとっても、無意識のレベルで貴女の深層心理がそこに眠っているはずです。

また、その日なりたいモードのスイッチを自ら仕掛けることだって出来るのです。 ランジェリーの素材、カラー、デザイン、テイストにより、貴女の好むモードを探してみてください。

身に付けるランジェリーによって得られる心理的効果の具体例としては..

①異性へのセクシーさのアピール（恋愛気分を盛り上げる）

②気合い入れ（やる気スイッチ、心を引き締める）

③自尊心を高める（安心感、自身を認める、自信を持つ）

①特別な関係にある異性へのアピールとして、分かりやすく自己のイメージを演出するアイテムとして、ランジェリーは女性の魅力を引き出してくれる最高のアイテム。 自身の好みのデザインのもの以外にも、時にはパートナー様とランジェリーショップで彼好みのものを一緒に選ぶのも、新たな自分発掘におすすめです。

②格式の高いレストランへ出向く時、大勢の前でスピーチをしたり、重要な商談を控えているなど、男性にとってのネクタイと同じように、〝戦闘モード〟になりたい日はブルーやネイビー色をチョイスしてみるだとか。いかようにでもモードチェンジ出来ますよ。

③リラックスしたい時、お家で寛ぎたい時など..ありのままの自己を受け入れ、大切にする時間に着用するアイテムをいくつか持っていると良いかと思います。 お家で読書をしたり、お気に入りのマグを片手に映画を見たり、そんな時間に身に付けるランジェリー。ナイトブラでも良いですし、軽くてバストを締め付けないノンパテブラなどがあると、おうちの中でもランジェリー選びが楽しくなります。

さて、今月は『セルフ・エフィカシー』についてお届けして参りました。

心のエナジーを一つの目的にフォーカスすると、普段以上の力を発揮することが出来るということ。

お気に入りのランジェリーを身に付ける習慣から、先ずは貴女自身を愛してあげて下さい。自分を愛することが人生の豊かさに繋がり、愛は周りの方々へと伝導します。

貴女様の日常が、ランジェリーを通じてより一層まばゆいものとなりますように。

パトラより愛を込めて。

【今月のパトラの箴言】

〝さぁ、なりたい女になってごらんなさい。貴女が持つ幾つものチャンネルを操ることが出来たなら、人生は薔薇色にも虹色にもなり得るのです。〟

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