ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

ロンドン発　ニコラの想いが息づくランジェリーブティックTallulah Lingerie

初めまして！SPLASH特派員、ロンドン在住のsachiです。SPLASHでイギリスのランジェリーをご紹介することにとてもワクワクしています。皆さまにとって新しい発見があればとても嬉しいです。

ロンドンに住んで15年、渡英したばかりの頃は女性のサイズ感に驚くことがよくありました。しかし、その後すぐにわかったのは、どんな人も「年齢や体型に捉われず、着たいものを身につける」ということ。 その堂々たるもの、固定観念や先入観なんてどこ？と思うほどあっぱれ！です。

ランジェリーに対しても、固定観念が無いと言えるかもしれません。 贅沢なレース使いのエレガントなものからアバンギャルドなボンデージタイプのものまで揃い、「着たいものを身につける」精神が溢れる人たちによって自由に選ばれるのです。では、ロンドンからの第一弾は「Tallulah Lingerie」のご紹介です！ オーナーのニコラによる、手作り感溢れる素敵なお店です。ロンドン北東にあるイズリントン、カフェ、レストランやヴィンテージマーケットなどが集まるエリアに、ラベンダー色がひときわ美しいお店Tallulah Lingerie（タルーラ ランジェリー）があります。この佇まいを見るだけで、早くも心がワクワクします。

2003年、25歳だったニコラによってTallulah Lingerieが誕生しました。イズリントン初の高級ランジェリーブティックには、ニコラの歴史がたくさん詰まっています。 ニコラはファッション関連のバックグランドを持ち、高級ブランド店が軒を連ねるロンドン・ボンドストリートのDonna KaranやイズリントンのClusazでキャリアを積みます。その後、Clusazの前にあったレコード店オーナー・ベネットとの出会いがあったのです。そのレコード店がTallulah Lingerieに生まれ変わり、ベネットとは公私ともにパートナーとなります。その時期は、ニコラとベネットに第一子が誕生したタイミングでもありました。ベネットを専業主夫になるよう説得し、ニコラは開店準備に追われます。大好きな友人たちが昼夜デコレーションを手伝い、手作りのお店が出来上がりました。こんなストーリーがあったのも、やりたいと思えばそれが叶うロンドンならではかもしれません。

”ランジェリーはいつでも自分への素晴らしいご褒美”というニコラの言葉があります。 彼女の確かな目を信頼し、多くの客が予約を取ってTallulah Lingerieを訪れます。 私も今回ニコラとやり取りをするなか、プロでありとってもフレンドリーな彼女の対応に感動し気持ちが和みました。

Tallulah Lingerieに入ってみれば、ニコラの目で丁寧に選ばれたラインナップは女性の憧れが詰まったものばかり！

それでは、人気の商品を一部紹介しましょう！

レースとパールはファッションでは定番ですが、Tallulahではそれらを組みあわせて驚きのTバック（！）にしたランジェリーが人気です。気品があるなかにもお行儀の悪いセクシーさ、女性はそんな風になりたいときがあるのではないでしょうか。ワードローブにこのようなアイテムがあるだけでも気分がアガるでしょう。

Christineのシルクガウンにもうっとりさせられます。フランス産ストレッチのあるレースが胸の下をサポートしつつ、気品のあるガウンにしています。シャルムーズシルクとレースを組みあわせれば、身体のラインを柔らかく包み、着る人の魅力を最大限にしてくれこと間違いありません。

身につける大切なランジェリー、家族のような想いで接してくれる人からアドバイスをもらいながら決める、そんな時間さえ自分のための格別なものになります。ニコラはどんな女性でもCovid19とそれに発生する家庭内暴力で苦しむべきではないという思いから、ファンドレイジングの活動も行なっています。Tallulah Lingerieはニコラの想いがたくさん詰まっている、そんな魅力的なお店なのです。

ロンドン発第1弾、皆さまお楽しみいただけたでしょうか？さて、次回第2弾はイギリスですべての女性に強いメッセージを発信している「Ann Summers」をご紹介します。 いったいどんなメッセージなのか、どうぞお楽しみに！

(Mark Whitfield for the photography)