気になる最新記事　おすすめセレクト

ブラジャーは毎日洗った方が良い？

みなさんはブラジャーを週に何回洗いますか？汗をたくさんかく夏場は毎日洗うけど、それ以外の季節は2～3日おきにまとめて洗うという人も多いのではないでしょうか。季節を問わず、ブラジャーは洗濯すると形が崩れたり生地が傷んだりすると思って、あえて毎日洗わないという人もいるようですが、ブラジャーを洗濯すると傷むというのは勘違いです。

ブラジャーに多く使われているポリエステルやポリウレタンなどの繊維は、皮脂や汗によって黄ばみや劣化などの傷みが生じてしまいます。また、それらの汚れは時間が経つほど落ちにくくなります。ブラジャーを長持ちさせるためには、できるだけ毎日手洗いするのが理想。ブラジャーは、洗った方が長持ちするのです。毎日使うものだからこそ、毎日しっかりお手入れしましょう。

ブラジャーは手洗いが必須？洗濯機はNG？

ブラジャーの手洗いが面倒くさいからと洗濯機でブラジャーを洗ってしまっている人は要注意です。ブラジャーは下着の中でも特にデリケートな製品です。ノンワイヤーのブラジャーなら、洗濯用のネットに入れば洗濯機で洗っても大きな問題はありませんが、洗濯機で洗うことによってカップの綺麗な立体形状が崩れてしまう可能性があります。

ワイヤー入りブラも洗濯ネットに入れて洗っている人は多いと思いますが、ワイヤー入りブラを洗濯機で洗うのはNGです。たとえ洗濯ネットに入れて洗ったとしても、ワイヤーが歪んでしまい着用時の違和感や痛みに繋がる可能性があります。買った時は良かったのに使い続けるうちにワイヤーが当たって痛いという場合は、ストラップが緩んでつける位置が低くなっているか、ワイヤーが歪んで肋骨に当たっているというケースがほとんどです。ワイヤー入りブラを洗濯機で洗っている人は、できれば手洗いに切り替えましょう。

そうは言っても、毎日ブラジャーを手洗いするのは面倒くさいですよね。そんな忙しい現代女性のために、ブラジャーの手洗いが楽になる時短テクニックをご紹介します。

ブラジャーの手洗いは入浴時に行うのがベスト

まずはブラジャーを手洗いするタイミングについてご紹介しましょう。ブラジャーを手洗いするのにベストなタイミングは入浴時です。お風呂に入る前でも後でもどちらでも構いません。入浴時がブラジャーの手洗いに最適な理由は３つあります。

１．ぬるま湯がすぐに準備できる

皮脂や汗の汚れは体温に近い36℃前後のぬるま湯が一番よく落ちると言われています。でも、忙しい時はぬるま湯を準備するのが面倒で冷水を使ってしまいがちです。入浴時ならお風呂のお湯をさっと洗面器にとるだけで、洗濯に最適な温度のぬるま湯を準備できます。お風呂のお湯を洗濯に使う時は、お湯の温度に気を付けましょう。お風呂のお湯は40℃度前後であることが多いと思いますが、40℃のお湯は熱すぎてブラジャー生地の繊維を痛めてしまうので、少し水を足して36℃前後になるように温度を調整しましょう。

２．漬け置きし忘れるリスクが少ない

ぬるま湯が用意できたら、その中にランジェリー洗剤やデリケート衣料用の洗剤を入れて、ブラジャーを漬け置きします。ブラジャーを着け置きしている間に他の家事や用事を済ませてしまおうと思ってやり始めると、ついうっかりブラジャーを着け置きしていることを忘れて、長時間そのまま放置してしまう…ということは起こりがちです。ブラジャーの汚れはゴシゴシこすらなくても着け置きで十分に落ちますが、あまり長く着け置きしすぎると、繊維が傷む原因になってしまいます。

浸け置き時間の目安は、5分～15分程度。個人差はあると思いますが、ちょうどお風呂から上がる時間、もしくはお風呂上りに肌や髪のお手入れをする時間と同じくらいではないでしょうか。いつもの入浴ルーティンにブラジャーの手洗いを組み込んでしまえば、浸け置きしたまま忘れるということはほとんど無くなります。

３．タオルドライが効率的にできる

皆さんがブラジャーの手洗いで面倒だと感じるのは、洗うことよりも「すすぎ」と「脱水」ではないでしょうか。すすぎについては、ランジェリー専用洗剤を使えばほとんどすすぎ不要なので手間を大幅に省くことができますが、脱水は手で絞ろうと思ったら少し大変です。ブラジャーの脱水は、絞るのではなくタオルドライが基本です。ブラジャーをタオルに挟んで押さえて水気を吸い取るのですが、そのためだけに新しいタオルを用意するのは少し気が引けるのではないでしょうか。

入浴時であれば、そのストレス問題も解決できます。お風呂上りに体や髪を拭いた後のバスタオルには、まだ水気を吸い取るだけの十分な余力があります。使い終わったバスタオルでブラジャーのタオルドライをすれば、とても効率的に脱水ができます。しかもバスタオルはフェイスタオルよりも大判なので、しっかりとブラジャーを挟むことができます。

ブラジャーを脱水する裏技と干し方のコツ

ブラジャーの手洗いは毎日行うのが理想ではありますが、忙しいとつい洗濯するブラジャーをため込んでしまって、週末に一週間分をまとめて手洗いする羽目になってしまうこともあるでしょう。大きめの洗面器を使えば浸け置きの手間はそれほど変わりませんが、脱水は少し大変になります。そんな時に使える裏技をひとつご紹介しましょう。

まず、まとめて手洗いしたブラジャーをまとめてバスタオルで包みます。できればブラジャーが重ならないようにブラジャー同士の間に一枚タオルを挟むと良いです。しっかりタオルでくるんだら、タオルごと丸くして洗濯ネットに入れます。それを洗濯機に入れて、脱水モードで20〜30秒脱水します。ブラジャーから出た水気をタオルがしっかり吸い取ってくれるので、驚くほどしっかり脱水できます。

脱水が済んだら、次は干す作業です。ブラジャーは逆さまにして干すと良いです。水分を含んだブラジャーは意外に重たいので、肩ひもで吊り下げると肩ひもが伸びたりカップが変形したりする原因になります。カップ両サイドのアンダーベルト部分を2か所をつまんで、逆さまに干しましょう。

天気の良い日には陽に当てて干したくなりますが、直射日光に当てるのはNGです。直射日光は黄ばみや色あせなど素材を傷める原因になります。特に化学繊維は劣化が起きやすいので、必ず陰干しするようにしましょう。ブラジャーは速乾性に優れた素材が使用されているものが多いので、陰干しでも十分すぐに乾きます。取り外し可能なパッドが入っている場合は、パッドを抜き取って干すようにしましょう。パッドは乾きにくいため、カップに挟んだままだとカビや臭いの原因になるので注意してください。

ランジェリー専用洗剤は使った方が良い？

ランジェリー専用の洗剤は、衣類にもお肌にも優しい成分で作られているため、すすぎが少なくて済むのが最大のメリット。必ずしもランジェリー洗剤を使う必要はありませんが、ランジェリー洗剤を使うことで手洗いの手間を大幅に省くことができるのでオススメです。

筆者が長年愛用しているのは、カナダ生まれのデリケート洗剤ユーカラン。ランジェリーだけでなくデリケート衣料全般に使える洗剤ですが、日本ではランジェリー専用の洗剤として広く知られています。全国の百貨店やランジェリーショップで販売されており、長年愛用しているファンが多いことでも有名です。

ユーカランの主成分であるラノリンは羊から分泌される天然のオイルで、保湿性に優れたウール由来の天然成分です。そのため、ランジェリーだけでなくウール衣料の洗濯にも適しており、冬場はセーターやダウンジャケットの洗濯にも使えます。香りはジャスミン、ラベンダー、ユーカリ、グレープフルーツ、無香料の５つがあり、入浴時にユーカランで手洗いすると、さりげなく優しい香りがふわっと広がって幸せな気分になります。どれも天然エッセンシャルオイル由来の優しい香りなので、強い香りが苦手な人にもおすすめです。

ブラジャーの手洗いが面倒だと思っている人は、入浴とブラジャーの手洗いをセットで毎日のルーティンにしてみてください。きっとブラジャーの手洗いがそれほど手間ではなくなると思います。ブラジャーをきちんと手洗いすれば、長く使えるだけでなく、ブラジャーとしての補整機能も長く保持できます。今回ご紹介した時短テクニックを活用して、お気に入りのブラジャーを長く大切に使ってくださいね。